PC98を彩った「ファルコム」と「光栄」

PC98シリーズといえばマイコンブーム全盛期に登場し、美麗グラフィックやハイスペックで鳴らした「兄貴分」のような貫禄をもったマシンです。

ゲームにおいても大容量で重厚長大なものであり、また大人な雰囲気をもったものが多く「やはりファミコンなんかの子供向けとは違うな」とゲーム好きをうならせたものです。

当時人気を博したジャンルとしては「アクションPRG」の系譜があります。「ハイドライド」「イース」などがそれで、のちに家庭用ゲーム機など向けにも移植されましたがルーツはこのPC98を含むパソコン版になります。

この分野を語るには避けて通れないのが、名門ゲームブランドの「日本ファルコム」です。木屋善夫氏により開発され1984年リリースとなった「ドラゴンスレイヤー」は三大国産PRGのひとつと呼ばれる名作です。

リアルタイムで襲い来る敵モンスターを打ち倒しながら、伝説の剣などアイテムを集めて強大なドラゴンを打ち倒す‥‥という基本コンセプトを受け継いだシリーズ作はその後も次々と誕生し、多くのゲーム少年少女と虜にしました。「ザナドゥ」「イース」「ロードモナーク」「ロマンシア」「ソーサリアン」と、まるでキラ星のごときラインナップです。

他方「戦略シミュレーション」もまた当時では家庭用ゲーム機では味わえないもの、PC98などパソコンが一手に引き受ける分野でした。じっくり腰を据えて知恵と戦略で勝負する、大人の雰囲気のゲームですね。老舗ブランド「光栄」(現コーエー)の作品が多く知られ、「信長の野望」「三國志」といった一連の作品は「歴史シミュレーション」という一大ジャンルを打ち立てました。